「まちあるきミッケ」は、「ロゲイニング」というスポーツのイベントです。
「ロゲイニング」という言葉を聞いたとき、「どんなスポーツ?」「名前の由来は?」と思った方は少なくないのではないでしょうか。
実は70年以上にわたる歴史があります。オーストラリアの大学山岳部から始まり、世界を巡り、日本へ、そして香川へ。今回は「ロゲイニングの歴史」を紐解いていきます。
▼「ロゲイニングって何?」については、こちらの記事で解説しています。
https://machiarukimikke.com/rogaining/
発祥は1947年のオーストラリア

ロゲイニングのルーツのひとつは、1947年のオーストラリアにさかのぼります。
当時、メルボルン大学登山部のメンバーたちが、山岳地帯を徒歩で横断しながらチェックポイントを目指す24時間のナビゲーション競技を始めました。
その後、1960年代にかけて複数の大学・クラブが同様のイベントを開催するようになり、「この活動をちゃんとしたスポーツとして確立させよう」という機運が高まっていきました。
転換点となったのが1976年。このスポーツに「ロゲイニング(Rogaining)」という正式名称が与えられ、世界初のロゲイニング協会「ビクトリア州ロゲイニング協会(VRA)」が設立されたのです。
名前の由来は、中心人物だったロッド・フィリップス(Rod)、ゲイル・デーヴィス(Gail)、ニール・フィリップス(Neil)**の3人のファーストネームの頭文字、Ro・Gai・Neを組み合わせたもの。
あるいは、「Rugged Outdoor Group Activity Involving Navigation and Endurance(ナビゲーションと忍耐力を要する野外での団体活動)」の略ともされています。
10年でオーストラリア全土へ、そして世界へ

その後、ロゲイニングの人気はさらに高まり、1979年にはビクトリア州タラルークで初の全国選手権が開催されました。
また、1986年にはカナダで北米初のロゲイニングが開催。1989年には国際ロゲイニング連盟(IRF)が設立され、スポーツとしての国際的な基盤が整いました。
そして1992年、オーストラリアで第1回ロゲイニング世界選手権が開催されます。約200チームが参加したこの大会を皮切りに、世界選手権は2~4年に1度の頻度で開催。
アメリカ、ニュージーランド、チェコ、エストニア、スペイン、ラトビアと、舞台は世界各地に広がっています。
現在は、雪上を楽しむ「スノーゲイン」、都市部で楽しむ「メトロゲイニング」、自転車を使った「サイクルロゲイニング」なども生まれ、ロゲイニングはアウトドアスポーツとして進化を続けています。
日本で独自進化「フォトロゲイニング」の誕生

日本にロゲイニングが初めて持ち込まれたのは2002年。場所は長野県の菅平高原でした。高原の広大な自然を舞台にしたこの大会が、日本のロゲイニング史の第一ページとなりました。
その後、2009年には日本ロゲイニング協会が設立。全国各地で大会が開催されるようになり、競技としての基盤が整っていきました。
同時に、日本独自の進化も起きました。「本格的なロゲイニングはハードルが高い」という声に応えるかたちで、2005年頃から、カメラによる写真撮影でチェックポイントを証明するタイプのイベントが行われるようになりました。
後に「フォトロゲイニング」と名付けられたこのイベントは、2009年ごろから本格的な普及活動がスタート。2012年には一般社団法人日本フォトロゲイニング協会も設立されています。
観光地や史跡がチェックポイントになるなど、「まちの魅力発見」と相性のよいスタイルは、地域イベントや企業研修、学校教育の場にも広がっています。
▼日本各地のロゲイニングイベントについてはこちら。
https://machiarukimikke.com/202601-2/
「ロゲイニング×まち歩き」の面白さを、香川から。まちあるきミッケ

そして2023年、香川県でスタートしたのが「まちあるきミッケ」です。
ロゲイニングの仕組みをベースに、「さがす・しる・たべる・かんがえる・あそぶ」の5つのミッションを組み合わせた、香川発の新感覚まち歩きスポーツイベントです。
高松・坂出などの街なかをフィールドに、さまざまなスポット・体験をチェックポイントにしていて、地元の方でも「こんな場所があったんだ!」という驚きが満載です。
70年以上前にオーストラリアの大学生たちが始めた活動が、世界を旅して、日本に渡り、香川で新しいかたちに進化した。
そう思うと、なんだかワクワクしませんか?
「ロゲイニングってなんか大変そう……」という方も、まちあるきミッケなら大丈夫。
1.5時間程度のショートコースから気軽に参加できます。ぜひ一度、地図を手に、香川の街を「ミッケ」しに来てください!
参照
記事執筆にあたっては、以下のサイトを参照しました。
・国際ロゲイニング連盟(IRF)
・オーストラリアロゲイニング協会
・日本フォトロゲイニング協会





